フォームの見直し
少し話が戻るが、初の30kmを走った際、左膝と右の前脛が痛くなってしまった。
左膝は2日後には軽い違和感程度になったものの、違和感自体は1週間近く残っていた。
右の前脛は痛み自体は徐々に軽減したものの、4日ほど残っていた。
前脛骨筋
脛の痛む場所は、どうやら前脛骨筋という筋肉のようだった。ここが弱いと小さな段差で躓くことがあるとのこと。
ランニングを始める前から、ほぼ何もないような段差で躓くことがあったが、思い返せばいつも右足だったように思う。となると、もともと前脛骨筋が弱いのだろうか?鍛えた方がいいのか?
しかし、前脛骨筋は、そもそも正しいフォームで走っていると、そこまで影響がないようだ。ということは、そもそも前脛骨筋を使ってしまう走り方を改善することが望ましいと言える。
大転子を知る
さてどうしたものか、と調べていくうちに「大転子」に注目したウォーキングと出会った。
この本に惹かれたのは、著者が【いわゆる長年ランナーだった人ではない】点だった。運動はむしろ苦手で、50歳を過ぎて走り始めたという。それでいて1年半でサブスリーを達成しているというのだ。
走りが得意な人にとっては感覚で普通のこととして出来てしまう何かが、そうでない身には理解するのに苦しむのではないかと思っていたので、走りが得意ではなかった人が結果を出したプロセスにこそヒントがあると思った。
歩く練習
上記の本を読んで、勘違いしていたのか!とわかった点が実に多かった。大転子を意識した歩き方についても、理論的に納得がいったので、まずは試してみることに。足の痛みや違和感がある以上、しばらくは走れないので、まずは日常の歩き方から変えてみることにした。
最初は本を見ながら、考えながら、ゆっくりと動作をしないと、まったくもって実践が出来なかったが、室内で何度か練習すると、日常の歩行でも意識が出来るようになった。
最も変わった点は、手足と胴体をバラバラに意識していたのが、筋肉の連動を始めとした理論と図解によって、全身を1つにイメージできるようになったことだ。
歩きから走りへ
スムーズに歩けるようになったなと感じたこともあり、引き続き、みやすのんき氏の他の書籍も読んでみることにした。
こちらで最も衝撃的だったのが【走る時に体幹をひねる意識は持たない】というところ。〇と×で示されたフォームのうち、私のフォームはまさに×の方になっていたのだ。
大転子を意識した歩き、そして骨盤と上半身の連動。これらを意識しながら、歩くことを真剣に考えて1週間を過ごしたのだった。