デジマラを楽しむ~後編~

たなーさん企画のランたなデジタルマラソンを走った話。

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自主トレと大会の違い

今回のハーフは、きっと自主トレだったら、そもそも風が強い時点で「今日はいいかな」と走り出さなかっただろう。仮に走り出していても「10kmにしておこうかな」と途中でやめていただろう。

もちろん、それ自体は悪いことではないと思っていて、自分なりに無理なく、楽しんでランニングを続けるという意味では、そんな感じの日があってもいいと思っている。

ただ、私はどうしてもどんどん自分に甘く甘くなっていってしまうので、「今日はいいかな」の積み上げで走らなくなっていってしまう傾向にある。かくいう昨日も今日も、前日寝るまでは「明日の朝走ろっかなー」と思いつつ、睡魔に負けてしまった。

こうやって「妥協して走らなかった」「やりきらなかった」など、「できなかった」ことが積みあがってしまうと、気持ちも後ろ向きになってしまう。

なので、どこかである意味半強制的に走る環境を作りつつ、「やりきった」という達成の積み上げをする、意味では、大会というのはとても役立つのではないかと思っている。

そういう観点から大会というものを考えると、集まらないデジタルの大会という形でも、デジマラは十分に意義があったと思えた。

デジタルならではの気軽さ

個人的には、たくさんの人の集まりとか、継続的・定期的に人間関係を続けることなどが苦手なので、〇〇会みたいなものには属さず、マイペースにぼっちランを中心に取り組んでいる。

でも、1人だけで何かを淡々とずっとやり続けるというのも難しく、ランにおいても他のランナーの存在が刺激になるのは、インスタでの交流から強く感じたこと。

リアルな大会で見知らぬ参加者に突然「頑張りましょうね!」と声をかけあうことは出来ないが、デジタル大会のいいところは、SNSで気軽に「いいね」や「リツイート」で他のランナーに接触が出来ることだろう。

気軽な感覚で仲間意識を勝手に持つことが出来、そこからうまれる「みんな頑張ってる」気持ちで自分にもいい刺激になったのが今回のデジマラだった。

ランニングって楽しい

とまぁ、色々と書いてきたものの、とにもかくにも1番は走って楽しかった!ということ。

走った後には、大好きな温泉を自分へのご褒美にしたり、デジマラのネタを引っ提げてランの先輩と焼き肉で盛り上がったり、Twitterを見て参加者や3月エントリー組のツイートにニヤニヤしたり。

完走報告に添えられた皆さんのコメントにジーンとして。

 デジタル担当がまたすごくて、リザルトに加えて感想も見られるものまで。

走ること自体も楽しいけど、こういう色々もひっくるめて、ランニングや大会っていいなって改めて思ったのも、デジマラでの経験だった。

まだチャンスあり!

来る3月1日・8日もデジマラの対象日ということで、是非、少しでも多くの方が楽しんで参加できるイベントになるといいなと願っている。

私自身、当初の予定が両日とも中止・延期となったので、2月23日の記録更新を目指して、3月1日にハーフを再度走る予定だ。

公式ゼッケンも出来、3月8日に参加の方はゼッケン申込もまだ間に合うので、是非チェックしてみてほしい。

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デジマラを楽しむ~中編~

たなーさん企画のランたなデジタルマラソンを走った話。

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強風との戦い

迎えた当日、Twitterで #デジマラ #デジマラ2020 のハッシュタグで検索をして、同じように走る人達の様子にワクワク、ドキドキ。

お天気よくて良かったーと河川敷を走り出すも、嫌な予感のした風がどんどん強くなり、向かい風の中で「え?これ今走れてる?私歩いてない?」という状態に・・・

スタート早々に心が折れかかるも「でも今日走る人はきっとみんな同じ条件!」と、全国のデジマラ参加者を思い出し、じわじわと進む。

5kmちょっとで折り返し、今度は追い風になるとかなり楽に走れたものの、再度折り返すとやっぱり強風の向かい風。しかも1周目より強い。辛い。やめようか迷う気持ちもありつつ、足も呼吸も順調なのだから、風なんかに負けるかー!と踏ん張る。

なんとか最後の5kmに向けて折り返し、よし再度追い風か!と思った頃には、少し風が落ち着くという不運・・・風向きも変わったか、横から当たって追い風の恩恵も薄くなってしまった。

最後2kmがしんどい

強烈な向かい風に想定よりもエネルギーを使ったか。あと2kmほどで急激に「足が動かない」感覚に襲われてしまう。

初ハーフを思うと、ゼェハァもなく、足の痛みもなく、全体的には順調に走ってきたはずの今回。

あれれ、どうしたかなと思う頃には、激しい空腹感が襲って来た。

前回は給食無しでハーフを走れた(むしろ気持ち悪くて食べられない)と思っていたが、よく考えたら、あの時はエネルギー補給にゼリー飲料を携行して途中で飲んでいたのだ。

トレーナーさんからも、普段の食事調整の状況からは、大会前には気持ち炭水化物を多めにしておいた方がいいと言われていながら、急遽ハーフを決めた今回はそれもしていなかったのだった。

想いの力は強い

そんな終盤の力になったのは「ここまで頑張ったんだから、最後まで走りきって、デジマラ2020完走って報告したい」だった。

普段のランニングでも「このあと温泉行こう」「インスタにあげよう」などの終わってからのイメージによって最後まで粘れることが多い。

3月1日・8日とまだ大会の日程がある中で、初日に走る身としては、自分の報告次第では参加してみようと思ってくれる人が1人でも増えるかもしれない、という思いがあった。

「ラン歴浅くても、デジタルの大会でも、楽しめるよ!完走できるよ!」という報告をしたい。

ラソン関係でネガティブな雰囲気になっている流れを変えたい、そんなたなーさんの想いに共感したからこそ、少しでも自分にも何か出来るとしたら、走って、それを発信すること、そう思って、完走を目指した。

つづく

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デジマラを楽しむ~前編~

ラソンどうなるのかなとモヤモヤな気分の中・・・ 

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 YouTubeなどでも活動している「たなーさん」が面白い企画を立ち上げてくださった。

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集まらないマラソン大会

ラソン大会における新型コロナの最大の懸念点は何かというと、大勢の人が集まること。ならば、集まらないマラソン大会をやろうよ!というのがざっくりとした企画の主旨だ。

当初は東京マラソンの救済を主目的として3月1日の開催でとスタートした企画も、多くのニーズに応えるかたちで2月23日・3月1日・3月8日の3日間に。

GPSウォッチやアプリを用いて、各自が、それぞれの場所で走るマラソン大会。実際の大会と異なり、コースの整備があるわけでないので、安全管理や他の人に迷惑にならないようになどは各自の責任となる点は注意が必要だが、1人では気持ちが辛い長距離も「全国で同じようにチャレンジしている人がいる」と思うと頑張れるかも?という面白い試みだ。

ハーフとフルの2部門があり、各部門の男女別1位には賞品が、全員に完走賞の賞状もPDFで送り、加えて全完走者の中から抽選で賞品を送ると、大会っぽさもきちんと設定されているのも魅力だ。

挑戦するワクワク

3月に何もない、4月もどうなるか、と思うと走るモチベーションが・・・となっていた身としては、これは参加するべし!と即エントリー。

生憎、3月の2日間は時間が取れそうになかったため、急遽2月23日にハーフを挑戦することにした。

その日は元々は15kmの練習をしようと予定をしていたものの、翌週に控えた地元の大会もなくなったことで、ハーフの距離を走って疲労が残ったりしても何の影響もないな!という判断だった。

懸念点は30kmを走ってから2週間経っていなかったこと。また、30kmのあと1週間あけて5kmを1回走っただけで、フルに向けて準備万端に過ごしてきたわけではないこと。

まだまだラン歴半年の初心者としては、実力以上の無理をして怪我で長期ランから離れるというのは怖いところ。

でも・・・もしかしたら4月の大会も無くなるかもなら、今、挑戦してみちゃってもいいんじゃない!?そんな気持ちもあり、とりあえずハーフを走って、厳しければ途中でやめようと決めた。

 

つづく

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中止ラッシュ

30km走のあと、気持ちのアップダウンがありつつも頑張ろう!モードになったのもつかの間。 

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 新型コロナの影響がマラソン大会にも次々と出始めた。

自粛ムードとは違う

大規模自然災害の後などに、よく、被災のなかった場所での自粛ムードでイベント中止などが話題になるが、それと今回の各地でのマラソン大会の中止は、全く異なる性質のものだろう。

災害後に、被災がなかった地域では自粛よりもイベントなどで経済を回そう!という流れはここ数年で増えてきているが、今回のイベントの中止は何も自粛ムード的なことではない。

本来であれば行きかうことのない地域や国の人達が、大勢、そのイベントに集中することで、イベント自体での感染拡大はもとより、道中での感染拡大も懸念される。

予防接種が出来るわけでもなく、検査もまだ情報が錯そうし、発症後のリスク、完治見込みなども不明瞭な現状においては、少しでも感染拡大を防ぐ努力をしていく必要がある以上は、大規模イベントが中止になるのはやむを得ない点もあるだろう。

それによって生活に影響がある人がいること、経済への損失なども理解したうえで、まずは、生きててナンボという点も忘れてはならないと個人的には思う。

開催しても、中止にしても、批判の声が届く関係者の皆さんには、辛い時期であろう。皆が一生懸命に考えて、動いているはず。どうか今回のことで来年以降の開催に関与したくないなぁと思う人が増えるなど、マイナスイメージが残らないことを願うばかりである。

走るモチベーション

自分がエントリーしていた大会で直近で中止になったものは、トレーニングの意味も込めての10kmなど短いものだったので、まだ気持ちの切り替えもすんなりできた。

これがフルともなると、そこに向けて照準を合わせていた分の解消に自分で42km走っておこう!と切り替えられるかとなると、難しいのかもしれない。

30kmの練習でも感じたが、長距離を1人きりで走り抜くというのはなかなか難しい。精神的にもそうだが、給水や給食、トイレなどの整備も大会のありがたさである。

車や他の歩行者などに気を付けつつ走る、となると走りにだけ集中も出来ないので、それこそ記録を目標にしている場合にも達成が難しくなるだろう。

かといって、トラックなどでひたすら42kmを目指して周回というのも・・・辛い。

4月のフルはまだ動きが無いが、日々の様々な大会の状況からは中止になってもおかしくない流れだ。

となると、がぜんモチベーションは下がってしまう。

1か月ごとに10kmでも大会を入れてあると、そこを照準に練習や生活習慣を頑張れても、それもなく、かつ、一応の大きな区切りの目標だったフルも無いかもと思うと、つい「今日はいいかな」という方向にいきがちだ。

自分の中でうまくモチベーションをコントロールしないと・・・そう思っていた時に出会ったのが【ランたなデジタルマラソン】だった!

つづく

 

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なぜフルマラソン?

初の30kmを終えて。

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 率直な感想は「なんで私はフルマラソンを走るんだろう」「フルマラソン、やっぱりやめておこうかな」だった。

楽しさはそこにあるのか

たぶん、今、最も楽しく走れるのは5kmから10kmだ。

5kmは日々のランで最も走り慣れているし、5kmも10kmもタイムが日に日によくなっている楽しさがある時期だからだろう。

10kmに関しては、大会と出場者の運次第では、入賞も全く無理なわけではない、という経験をしたもんだから、そりゃぁ楽しい。

苦しい時間だって、せいぜい30分から1時間以内であれば、まぁ頑張れる。

でも、ハーフや30kmは、ひたすら辛さとの戦いな上に、長い。辛い時間が長すぎるのだ。

長距離を走る目的は何だろうか

30km走の間ずっと浮かんでは消えた思いは「なぜこの距離を選んだんだろう。10kmならもうとっくに終わっているのに。」「そもそも、何のために3時間も走り続けるんだろう。」だった。

まだいい。30km走のなぜ?には「フルマラソンの練習のために」という答えが存在したから。ただ、そうなると今度は「なぜフルマラソン=42.195kmを走るのか」となる。こちらは答えに困ってしまうのだ。

そもそもフルマラソンに出なければ、30km走もしなくていいのだ。こんな苦しくて痛い思いをしなくていいのだ。なのに!なぜ!私は!フルマラソンを目指しているのだ!何で長距離を走ろうとしているんだ!?と、自分に問いただすが、30kmを走る間に、答えは見つからなかった。

そもそもなぜ4月にフルマラソン

昨年末のランニングを始めてまだ2,3ヶ月の私。

ランニングって楽しいな!大会に出てみたいな!というふわっとした思いの中で「どうせなら、フルマラソンを目指したいかな!」という、これまたふわっとしたイメージでフルマラソンを捉えていた。

当初はフルはランニング開始から1年くらい(=9月頃)に目指そうかな!と思っていたものの、【ゆっくりなら初心者でも完走できる】の声に揺らぎ、知人のフル完走に刺激され、やっぱり少しでも早く挑戦してみたい!となった結果が4月。

長く走ったことが無い時期ゆえの無鉄砲さだろうか・・・未経験者の判断とは末恐ろしいものである。もし1回でもハーフを走ったあとにエントリーを検討していたら、間違いなく半年以内にはエントリーしなかっただろう。

矛盾する思い

こうやって振り返ると、「え、じゃあノリと勢いと雰囲気で決めたフルマラソン、楽しくなくて辛いだけなら、やめておけばいいのでは?」という結論になる。

だが同時に。サブ4を目指したい、ナンなら何年後かにはサブ3.5も目指したい。という思いもあるのだ。(はい、今ここ読んで笑った人、正解。)

自分でも何を言ってるんだと思う。フルマラソン未経験どころか、30kmでひいこら言って途中も歩いている人間が、サブ4?サブ3.5?頭おかしいんじゃないのかと。思いますよ。

でも、頑張ったら出来るような気がするんだもん。

いつかね。

で、そのいつかの時に、これを振り返って読んで思うわけだ。

あぁこんな時期もあったな。この頃はこのくらいでヒーヒー言ってたのか。

でもこの時期に頑張ったから、今、こうして走れるんだもんな、頑張ってよかったな。

そう、思いたいから。

だから、きっと、今が辛くても走るんだろうなと。

ドMなのかな。

ということで、30km走ってみて、ちょっぴりフルマラソンに後ろ向きになりかけたものの、またコツコツ頑張ろうと思うのであった。

頑張ります。

さぁ30km走ろう!~後編~

初の30km走、後半は頭の中がトイレ問題から痛みでいっぱいに。 

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 痛い、と言っても走れないほどではない。走れない感覚はどちらかというと、痛みよりも重い(体が動かない)という方だ。

進まない距離

呼吸は苦しくない。心拍数も問題ない。何なら普段の練習やこれまでの大会の方がよっぽど苦しかったし、ゼーハーした。

なのに、身体が動かない。足が、進まない。

体感はスタート後と変わらないくらい(キロ6分切るくらい)で走っている【つもり】なのに、周りの景色が進まないのだ。見える景色から受ける感覚は「歩いているのかな、私」という感じ。

下りエスカレーターを必死に上っているような気持ちだ。

1kmがこんなに遠いなんて。

エネルギー切れ?いや、スポーツドリンクも飲んだ、さっきバナナやクッキーも食べた。むしろお腹はいっぱいだ。

やめるか?進むか?

とりあえず、折り返しまで。その気持ちでどうにか22.5kmまで行く。

そして、とりあえず、スタート地点まで。その気持ちで、なんとか25km。

その間ずっと「リタイアするかどうか」の自問自答が頭の中を駆け巡る。

キロ6分半から7分ペースなので、歩くよりは速いものの、体感としては歩いているような感覚が抜けず、5kmが果てしなく長い。

足はどんどん痛くなる。このまま、もう1周できるのか?もうここで、やめておこうか?

結論の出ないまま「ラスト1周!頑張って!」のスタッフさんの声に見送られて、最終周に。直後のエイドで足を伸ばしながら、水分とバナナを食べ、どうしようか悩む。

あと1周。歩いてでもいいから、頑張ってみようか。本当に痛みがどうにもならなくなったら、そこで終わりにしよう。

意を決して、再び走り出した。

復活の折り返し

最終周の行きの2.5kmはよく覚えていない。とにかく、少しでも進もう、あと少し、あと少し、と言い聞かせながら、走ってはとまり、足を伸ばし、歩き、また走って、を繰り返したように思う。キロ7分ペースは変わらず。

折り返しが見えて、給水をもらい「頑張ったね!あと少し!」の声に、そうか、あと少しか、と思ったあたりから、気持ちが盛り返す。

ファイト、ファイト、と心の中で自分を鼓舞しながら、少しずつ進むと、ペースが戻ってきた。あんなに進まない、動かない、と思っていた身体が少しだけ復活して、キロ6分5秒前後のペースまで回復。

前の方で、同じように辛そうに走っているランナーが見えては、1人追いつき、また1人追いつき、少しずつ、体感も走れているかも、という感覚になる。

足の痛みは相変わらずだったが、こんなに必死なのに進まない!と思っていた時間帯と比べると、走れている!という気持ちだけでも随分と違う。

あと少し。あと少し。最後はまた少しだけ「走った」気持ちでゴールすることが出来た。

3時間6分10秒。初めての30kmはボロボロながらも、どうにかリタイアせずに終えることが出来た。

さぁ30km走ろう!~中編~

スポーツメイトランを活用しての30kmの練習。とりあえず最小限の軽装で走ってみることにした。 

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 思ったよりも人がいて、これなら最後まで頑張れそうかな!と期待半分、初ハーフの時を思い出して不安半分で、いよいよスタート。

あっという間にポツン

スタート早々にバッと走って行く面々。速いなーと驚いているうちに、すぐに集団はバラけ、前方にぽつぽつと人が見えるものの、皇居でぼっちランをしているのと同じくらいになった。

やっぱり走り込んでいる人たちばかりが参加しているのかな?と少し不安を覚えつつも、まずは完走を目指してマイペースにいこうと、キロ6分を目安に落ち着いて進むことに。

ただ、思っているよりもキロ6分ペースの維持が難しく、気付くとキロ5分30秒近くなってしまう。LSDについて書かれたものにあった「ゆっくり走るのも練習が必要」というのをふと思い出す。

毎度恒例のトイレ問題

コースは片道2.5kmの往復コースを6周というもので、スタート前に行ったトイレは、スタート地点からコースとは反対方向に数百メートルの位置にあった。

勝手にコースの途中か折り返し地点にはトイレがあるものと思ったが、次第に嫌な予感がし始め、折り返す頃には確信に変わる。

このコース、トイレ、無い。

ということは、トイレに行くには、スタート地点に戻るタイミングで更に向こうまで走って行く=相当に離脱しなくてはいけないということだ。

大会に参加という時点で勝手にトイレ問題も解決した気でいたため、これなら皇居の方がトイレの面ではよかったぞとドキドキし始める。

いかんせん、元から頻尿傾向があるのだ、トイレはなかなかの死活問題。こうなると給水は控えめにしておくべきか・・・と悩んでいるうちに前半が終わった。

違和感の出始めた左膝

初ハーフの時と比べると、かなり順調に15kmを終えることが出来ていた。さすがに4周目の折り返し頃には疲れも出てきて、自然とキロ6分を超えるペースに落ちてくる。

ここで、左膝の違和感が強まってきた。もともと、少し長く走ったり、ランとランの間が短くなったりすると、左膝に違和感を覚えることはあったものの、いつもよりも強くなり、18kmの頃には痛い?ような?気がする?くらいになってきた。

まだ1/3以上残っていると思うと、あまり無理をせずに早めに対処をしようと考え、19km手前で少し止まって足を伸ばす。少し楽になり、また進むが、楽でいられる時間は短く、またすぐに違和感が再燃してしまう。

痛み始める右の前脛

20kmを終えて、スタート地点すぐの給水・給食で補給しながら左膝をまた伸ばすが、この時点で右の前脛が痛み始めていた。

こちらも伸ばすと、少しの間は楽になるが、走ってしばらくするとまたすぐに痛む。

怪我、、、の2文字が頭をよぎる。いや、まだそこまでひどく痛いわけではない。とりあえず、ゆっくりでもいいから、進もう。

気持ちはそう思うのに、痛みのせいか、疲労のせいか、辛い辛い10kmが待ち構えていた。

つづく

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